書面添付があると税務調査はどう変わる?|意見聴取制度を解説

 意見聴取制度とは、税理士法に基づく書面添付がされた申告書について、税務署が税務調査を行おうとする場合に、原則として事前通知をする前に、申告書を作成した税理士から意見を聴く制度です。

意見聴取では、税理士が申告書を作成する際に確認した資料や、会計処理の内容、特に注意した事項などについて説明します。その結果、税務署が抱いていた疑問点が解消されれば、実地の税務調査が省略される場合があります。

令和4年度には、書面添付された申告書について4,218件の意見聴取が行われ、そのうち47.9%は実地調査が省略されています。

意見聴取制度を活用することで、税務調査の可能性を軽減できるほか、適正な申告を行っていることを税務署に示すことにもつながります。また、経営者にとっては、税務調査への不安を減らし、本業に集中しやすくなるというメリットもあります。

ただし、書面添付は決算時だけ準備すればよいものではありません。毎月の会計処理を正確に行い、取引内容や証拠書類を継続して確認することが重要です。月次決算を通じて正しい申告を行い、書面添付制度を活用しましょう。

書面添付や意見聴取制度について気になる方は、お気軽にご相談ください。