売上だけでは見えない経営の変化|数字を「かたち」で分析する方法

 会社の経営状況を把握するには、売上や利益などの数字を毎月確認することが大切です。ただし、単月の数字だけを見ていると、経営上の重要な変化を見落とすことがあります。数字を時系列のグラフにして、その動きを「かたち」で捉えると、会社の現状が見えやすくなります。

一つ目は「ワニの口」です。売上は伸びているのに、原材料費や人件費などのコストがそれ以上に増え、利益が残らなくなっている状態を表します。売上とコストの線が大きく開き始めたら、価格設定や経費の見直しが必要です。

二つ目は「K字」です。会社全体では順調に見えても、部門別、商品別、取引先別に分けると、伸びている分野と落ち込んでいる分野が同時に存在している状態です。成長分野へ投資するのか、不採算部門を立て直すのかを判断する材料になります。

三つ目は「Jカーブ」です。新商品や新規事業では、先行投資によって一時的に利益が落ち込んだ後、成果が出て大きく伸びることがあります。ただし、将来の成長に向けた意図的な赤字なのか、改善の見込みがない停滞なのかを見極めなければなりません。

 毎月の売上や利益を確認するだけでなく、その推移をグラフで「かたち」として見ることで、利益を圧迫するコストの増加や、不採算部門、将来に向けた先行投資の状況が分かりやすくなります。深谷尚生税理士事務所では、月次決算を通じて数字の変化を確認し、経営課題や今後の対応を経営者の皆さまと一緒に考えています。会社の数字を経営判断に活かしたい方は、お気軽にご相談ください。