値下げだけではない|顧客の負担を軽くする「価格」の考え方

 物価高が続くなか、商品やサービスを販売する事業者には、単に値下げをするだけでなく、顧客の負担感を軽くする「仕組み」を考えることが求められています。価格の見直しは、値段そのものを下げることだけではありません。

一つ目は、「所有」ではなく「利用」に対価をもらう考え方です。高額な商品を購入してもらうのではなく、必要な期間だけ利用できるレンタルやシェアリング、月額制のサービスにすることで、顧客の初期負担を抑えられます。事業者にとっても、継続的な収入につながる可能性があります。

二つ目は、サービスを利用する人と費用を負担する人を分ける考え方です。例えば、広告主や提携企業が費用の一部を負担することで、利用者の料金を抑える仕組みが考えられます。誰に価値を提供し、誰から対価を受け取るのかを見直すことが、新しい収益モデルにつながります。

三つ目は、無料と有料の境界を工夫することです。基本的な機能を無料で提供し、高度な機能やサポートを有料にすることで、まずサービスを試してもらいやすくなります。

商品やサービスの価値を保ちながら、顧客が利用しやすい仕組みに変えることで、新たな需要や継続的な収益につながる可能性があります。現在の取引方法を当たり前と思わず、誰にどのような価値を提供し、どのように対価を受け取るのかを見直してみましょう。

 深谷尚生税理士事務所では、月次決算や経営計画の支援を通じて、売上・利益・資金繰りを確認しながら、価格設定や収益構造についても経営者の皆さまと一緒に考えています。価格の見直しや今後の経営方針についてお悩みの方は、お気軽にご相談ください。